ワタシの水商売遍歴

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ど~も~。
昔は「かっこいいね、顔立ち整ってるね。」
が、お世辞でも嬉しかった言葉でしたが、最近は

「髪、増えたよね?」

が最高に嬉しい言葉になっていたと気づいてしまった
名古屋大好きアラフォーFTMのワラタです。

最近、昔からの飲み仲間だった友人が働いているお店の
ボーイ、いわゆる「黒服」と呼ばれる仕事の一日体験に行ってまいりました。

クラブで働いているというのは知っていましたが、
友人が働いているクラブは、高級クラブだったので
スナックのボーイとして、ゆる~く仕事をしているのとはワケが違って
常に緊張感しかないような職場でした・・・。

しかも一日体験した曜日が、週の中で一番忙しい金曜日。
もう、戦場ですよね、帰りたかったもの。

高級クラブとあって、来るお客様は身なりもピシッとした
お金持ってるだろうなぁ~系の方たちばかりだし、
接客する女の子の容姿、所作のレベルも高い。

最初に任された仕事は、トイレに行きたいお客様のトイレへのエスコート

え?なにそれ、行きたいなら勝手にいけばよろしくない?
長年勤めているスナックなんて、
「トイレあっちよ~」て、カウンター越しに指さして教えるレベルですがっ
やはり高級クラブ、トイレに立ったお客様がいると
接客している女の子か、そのそばにいる黒服の人が

「レストお願いしま~す」


と声掛けする、ワタシがトイレまで案内する、
空いているトイレがあれば(男性は立ち小便用便器と洋式便器と2つある)
「奥のトイレの右側(左側)をお使いください。」と伝える。
どちらも空いていないときは、
「すいません、ただいまトイレが混みあっております。
空き次第ご案内いたしますので、お席のほうでお待ち願えますか?」と伝える。
たぶん・・・なにせ1日だけの体験入店だったので
ところどころ言い回しは間違っているかもですが、だいたいこんな感じでした。

僕ではないのですが、他のボーイの人がお客様のトイレエスコートをしたときに
どちらのトイレも空いていないのにエスコートしてしまい
「おい!どっちのトイレも空いとらんがや!空いとらんのに案内するな!」
と、めっちゃ怒ってて、
え?そんなことでそこまで怒るん?って、ドン引きしましたわ。
まぁ、高いですからね、最高の接客を求めてくるんでしょうね。無理、ここで働くの無理。
と、秒でイヤになりましたな。

女の子達もプロ意識高い系の人ばかりで、お客様に最高の時間を提供するために
ずーっと緊張感のある職場でしたね。さすがは高級クラブ
水商売歴18年のワタシの知らない世界。

というわけで、今回は水商売歴18年のワタシの水商売遍歴を
ブログに書いていこうかなと思います。
まぁ、暇つぶし程度に読んでもらえると嬉しいです。

深夜テレビで見た、オナベBARの世界

ワタシが初めて、オナベBARというお店の存在を認識したのは中学校2年生のとき
不眠症がひどくて完全に夜型の生活をして、不登校だった時期ですな。
深夜のテレビの番組に、名古屋市錦にあるオナベBARが出ていて
衝撃を受けたことをいまだに覚えています。

その当時から性別違和感があって、でも、こんな違和感をもっているのは
世界中でも自分だけしかいないのではないか、
という漠然とした不安しかなく、この先どう生きていこうかと悩みまくっていた時期に
テレビにワタシと同じような考えの人たちがいたのですよ!

すっごく興奮して、その瞬間に
「いつかオナベBARで働くんや!」と、決めたのです。

そこから数年たち、山だらけの田舎から名古屋に引っ越しをして、
さらにそこから東京の有名なオナベBAR
「ニューマリリン」で働こうと思い
東京でルームシェアをしてくれる、同じオナベの人を
ネットで募集していたときに

「名古屋じゃダメかね?」


というメールがきて、詳しく話しを聞いたら
新しくオナベBARを開店するという、BARの店長さんからのメールで
なんやかんや新店舗のオープニングスタッフとして
名古屋市錦のオナベBARで働くことになりました。


ちなみに昔テレビで見たオナベBARの人たちとも仲良くなりまして、
テレビの内容はほぼやらせなのよ~
と、テレビ業界の闇的なものを垣間見れました(笑)
テレビの放送の中で、そのオナベBARの人たちが慰安旅行をするという内容の中に
海辺でナンパみたいなのをやっていたのですが
ナンパした女子は、そのオナベBARの常連のお客様で
仕込みでいれていたみたいで、やらせだったのです。(笑)

オナベBARの世界はせまい

オナベBARって、そんなに店舗がないみたいで、
他のお店の人だろうと、同じ名前をつけてはいけない

というルール?みたいなのがありました。
例えるならば、自分が在籍しているお店の中に
「ワラタ」という名前の人がいなくても、他のオナベBARのお店に
「ワラタ」という人がいたら、もう「ワラタ」という名前は
そのオナベさんのものだから、新参者は別の名前をつけなければいけないのです。

ただその古い「ワラタ」さんがいなくなって、だいぶ年月がたてば
「ワラタ」という名前を使ってもいいみたいです。

18年もまえのルールだから、今現在はどうなっているのかはわかりませんが、
今は店舗数も増えましたしね。

初めてナベシャツという、胸の膨らみを圧迫してなくすシャツを着て
初めて男性用のスーツを着て、男性用の靴を履き、ネクタイを締め
やっと自分らしく生きられるんだと、世の中がキラキラして見えましたね
若かったわ・・・ワタシ・・・。

オナベBARでのやらかしの数々、と、愉快な仲間たち

いうてお酒なんて飲んだこともない人間だったから
作り方もわからず、店長のお知り合いの、クラブの黒服の人に
水割りの作り方、タバコに火をつけてあげる所作、
接客の仕方、お酒の飲み方などを教わりました。

でもやっぱりお酒飲んだことなかったので
最初のオープンの日の三日間はみごとに酔いつぶれ
まっっったく記憶にございません!!!

今思い出そうと思ってもまじで思い出せません(笑)

お酒弱いくせに水商売なんかやっちゃうもんだから
ま~いろいろやらかしましたね。

酔っぱらって帰宅して、寝て起きたらスーツの膝小僧のとこが
びりっびりに破けていたり
ビルとビルのあいだらへんで爆睡しているのを
ホストとキャバ嬢のカップルに「だ・・大丈夫ですか?」
と、引き気味で起こされたり(優しい人たちだぁ)

帰って寝て起きたら玄関で寝てるなんてのは、ざらにありましたね。
あ、あと玄関の前(外よ)で放尿とかも、やらかしましたね~
扉がトイレの扉と勘違いしたのだと思います。(冷静だけど白目)
全然関係ないけど、ワタシの連れで酔っぱらうと
絶対おしっこもらす人おる(笑)

お客様も面白い人たちばかりでしたよ~

たいがいのお客様は、だいぶ仕上がってから来るから
店の扉の開け方も、なんかもう、豪快なのよ

バーーーーーーン!!!!!「ワラターーーー!!来たぞーーーーーぃ!!」

まじでこんな擬音が一番しっくりくるくらい
扉壊れるんちゃうかって(のちに本当に壊れた)
店長が「イヤーーー!!そっと開けてーーーーー!!!」
て、叫ぶまでが入店の儀式みたいになっていたよね。

信じられないだろ、この開け方してるの
華奢なキャバ嬢とかラウンジ嬢とかクラブのお姉さま方なのよ
ヤカラなおっさんとかじゃないのよ
(むしろおっさんのが、あとからそっと入ってくる)

もうそっからすっごく大変・・・イヤ、楽しい(笑)

めっちゃ飲まされるし、お客もめっちゃ飲むし
そっからなぜか、喧嘩になったりして
店のテーブルを、嬢がちゃぶ台返ししたりなんかしちゃって!
店長もどっか逃亡したりするしっ

女性のお客様のほうがだいぶヴァイオレンスな人が多かったかなー

そんな豪快入店を繰り返していたお客様方は
いまではなんでも気兼ねなく話せる友人になりました(無理くり美談)

スナックのボーイ(現在もやってます)

なんやかんやで3年ほど働いてそのお店を辞めて昼の仕事に就いたのですが。

そんなはちゃめちゃなお店によく来ていた、
店長の高校のときの同級生のお客様と仲良くなって
そのお客様が働いているスナックが、ボーイを探していて
1日だけ手伝ったら、そのスナックのママさんに気に入ってもらえて
週末だけバイトしないか、と声をかけていただき
現在もスナックのボーイのバイトを続けています。

コロナ禍の今は、よほど忙しい日とか、人手が足らないときに呼ばれる程度で
昔みたいに週末はだいたい錦にいる、ということはなくなりましたが、
今でも錦に来ると、ワクワクするというか、ホッとするというか
なんとも言えない感情になりますが
やっぱりワタシは、この名古屋という街が大好きなのだな、と感じました。

あと水商売、なかなか楽しいよ、黒服は、無理だったけど!!(笑)

こんなしょーもない、自分史みたいなブログを
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

またね。

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