FTM 性別適合手術(SRS)~in 名古屋~ ②

未分類

手術当日

来院する2時間前までは飲み物を飲んでも良い、となっていたので
いつもは早起きとか苦手なのですが、7時半頃に起きて
8時までにお茶やらプロテインやらをこれでもかってくらい飲みました。
一応パジャマみたいな、寝間着も持っていったのですが、
病院着があるので必要なかったです。

8時~10時までは、ノドの渇きとの闘いでした・・・。
夏場だからね~・・・・。

10時に病院に着き、着いたらけっこうすぐ病室に通され
この部屋が今夜泊まる病室ですよ~みたいな説明をされて、
手術着に着替え、大人用のオムツを履き、病室の横が手術室だったので
自分の足で手術台まで歩き、横になり、吸入マスクを
あてがわれ、自分の手で吸入マスクをつかみ、


「深く息を吸って、吐いてってしたら一分くらいで麻酔効いてくるからね~」


と言われ、深く息を吸って、吐いて、を繰り返したら
病室で流れているBzの曲が、なんて表現すればいいのかわからないのですが
だんだんとボボボボボボボって感じに雑音に変わり
瞼もだんだん重くなって開けてられなくて、目をとじて
本当に体感的には数分でした。

「はい~終わったよ~」

と声をかけられ、でもまだ体の感覚が戻りきってないから
ろれつの回らない言葉で「ありがとうございます。」と言った気がします。

手術台からベッドに移され、病室に運ばれている感覚はわかったのですが
まだ麻酔が効いていたので、よくわかんなかったです(笑)
ちょっと覚醒し始めると、ものすんごく気持ち悪くなっちゃって
何回も嘔吐してしまいました。
たぶん最後にあほみたいにお茶やらプロテインやらをがぶ飲みしたせいだと思われます。

手術が終わって病室に運ばれたときに時計を見たら、14時半らへんだったと思います。
意識がなかったのは数分という感覚だったので、そんなに時間たってたのねっ
と、びっくりしました。

意識ないあいだ、夢の中に河があらわれても渡っちゃダメよ!
と、友人に散々言われてましたが、そんな時間すらなかったくらいすぐの感覚でしたわ(笑)

それから16時前くらいまで寝てるのか起きてるのかわかんない状態でいて
だんだん意識もはっきりしてきて、先生も「そろそろ彼女さん、呼んでもいいよ」と
言われたので、自分のスマホでお嫁サンバに連絡し、来てもらって
先生に「取った子宮見る?」と言われ、お嫁サンバと一緒に見て
思ってるよりも小さいねぇって感想を言って
枕元にスマホの充電器やタブレットやらを置いてもらい、少し話してからまたバイバイしました。

子宮、本当に思ってたよりも小さくてびっくりしました。
長年のホルモン注射で小さくなったのかな?自分のこぶしくらいしかなかったです。

腹部に違和感があるくらいで、痛みはなかったです。
ただ、気持ちが悪くてタブレットでYouTube見るとか、本を読むとかは
出来る状態ではありませんでした。

ちょっと寝て、起きて、テレビ見て、寝て、起きて

の繰り返しでした。
丹羽先生が何時間かおきに点滴を交換しに来てくれてて
状態はどう?とか、確認しに来てくれたのでとても心強かったです。
「看護婦さんが夜勤とかでつきっきりじゃなくて、先生がつきっきりなんだ」
と、びっくりしました。


後日、丹羽先生に、なぜご自分が夜寝ずの番をするのですか?と聞いたところ
「患者さんになにかあって、当直の看護師さんに電話等で呼ばれても
すぐに駆け付けられないし、なによりも呼ばれてから行く時間が無駄だし
あとは、医者の性分みたいなものだね、自分が執刀したんだから最後まで状態を診たい。
まぁ、状態が悪くなる患者さんは、めったにいないんだけどねっ」
と、笑って気さくに答えてくれたときに、
この人に手術してもらえて、本当に良かった、と、こう、くるものがあったよね(なにが)

ただ、なにかあったらすぐ察知できるようになのかどうなのか、わからないですが
病室と廊下を隔てるドアの隙間をちょっと開けてたり
病室と手術室とを隔てるドアの隙間をちょっと開けてたりは
さすがに怖くて、気になって、熟睡は出来なかったかな!(泣)

今思えば、先生に「閉めてもらっても・・・」と懇願すれば良かったと後悔しています。

夜中に気配もなく急に先生が現れるもんだから、二度ほどまじでビビりました。

痛みも空腹も感じなかったのですが、ノドの渇きがやばくて
本当は夜中の3時頃くらいなら飲んでもいいよと言われてたのですが
1時くらいからバレないようにちょいちょい飲んでました(笑)
問題なかったから結果オーライでしょ!

夜中に足がかゆくなったのですが、麻酔がきいているのか
思うように足が動かせず、ずーっとかゆみを我慢していました・・・。
孫の手とか、持っていったほうがいいかも(笑)

術後1日目

寝たような寝てないような状態で朝を迎えました。
痛み止めを背中から常時打っていてもらっていたので
傷の痛みなどはあまり感じられず、点滴を外してもらったときや
尿道カテーテルを外してもらったときも、痛みは感じなかったです。

ただ、初めての手術、まだ傷が塞がっていない状態にビビりっぱなしで
気分はずーっと悪かったです。
あとで気になって調べたのですが、開腹手術の傷がふさがる期間は3日ほどかかるみたいです。

ベッドから起き上がり、病室のイスに座ってしばらく待機してから
状態も安定しているみたいなので退院しても大丈夫だと言われ
服を着替え、お嫁サンバのお迎えを待っていたときも
傷が痛い、というより、ずーっと気持ちが悪かったです・・・。

11時ごろにお嫁サンバに迎えに来てもらい、
タクシーを呼ぶ、と言ってくれたのですが、家も近所なので
歩いて帰ることにしました。
手術した次の日に歩いて帰るなんて!!
と、あとでおかんにむっちゃ怒られました(笑)
でも、ゆっくり歩いて帰れば、いけないこともなかったです。
しんどかったですけどね(笑)

帰宅してからはずーっとベッドで横になってました。
キズが痛いという感覚よりも
おなかにガスが溜まって、なかなかおならが出ないのと
ずーっと気持ち悪くて、しんどかったですね~・・・。

横になってるのもしんどいし、かといって座っているのもしんどいし・・・。
キズの痛みより、内臓全体が痛かったです。
食欲は、気持ちが悪かったのであまりなく
ノドは乾くので、お茶をちびちび飲んでいました。

フローブさんから容態と、おならとおしっこが出たらLINEください。
と連絡が来たので、夕方くらいにおならとおしっこが出たことを伝え
あまりにもおなかのガスが溜まってしんどいと伝えたら
家の中で足踏みすると出やすくなる、と言われたのですが
足踏みしても、なかなかガスが出きるほどのおならが出なかったので
ガスピタンを飲んでもいいかと聞き、了承を得て
さっそくガスピタンを飲んだら、少し落ち着きました。
帰宅してからも、起きているような、寝ているような状態で1日目をすごしました。

1日目は、おならしたときと、おしっこしたときに腹部に痛みがありました。
あと最初のほうは、おしっこが赤黒い色でびびりますが
そのうち正常な色に戻ります。
人によっては、生理のときのように
レバーのようなかたまりが出てくる人もいるようです。

傷口にはテープが貼ってあって、見えないようになっていたのが良かったです・・・。
傷口とか、苦手なので・・・。

退院時にもらう書類です。
腹帯になります。術後のキズを優しく包みこんでくれます。

術後2日目

2日目の朝に、下痢ですが排便をしました。
排便、おならのときは下腹部に痛みがはしります。
排尿のときに痛むことは、なくなりました。
あと、腸の中をガスが動いているときにも痛かったです。
とにかく胃とか、内臓がずーっと痛かったです。
もともと出不精なので、部屋の中を15分うろうろ徘徊する
と、いう運動を5回やりました。
それ以外はずーっと横になっていました。

食欲はあまりなく、うどんやおかゆを作ってもらって食べてました。

2日目に一番きつかったのは、お風呂に入れないことでした。
汗っかきな体質なので、1日でも入らないともう、体中ベタベタして不愉快極まりないです。
濡れタオルで体を拭いてもらったのですが、やはりお風呂に入りたかったです。

2日目は、胃の痛みとお腹の張りとの闘いでした。
ガスが出ると多少良くはなりました。
痛み止めの薬はもらっていたので、効いているあいだは寝るって感じでした。

術後3日目

退院のときにもらった書類には、3日目にはシャワー、シャンプーOK。とあったので
朝一番にお医者さまに「今日の朝からシャワーオッケーなのでしょうか?」と
連絡を入れ、オッケーが出たのですぐに入りました。

まだ、かがんだりなどが出来なかったのでお嫁サンバに全身をくまなく洗ってもらい
シャワーが浴びれる、シャンプーができる、ボディソープで全身が洗えることに感激でした。
傷口を触られるのは怖かったので、傷口は泡をつけて流すだけにしておきました。
テープ貼ってあるし、そんなにゴシゴシしなくてもいいだろうと。

3日目は胃の痛み以外はそこまでしんどいことはなくなりました。
胃がもたれてるような感覚がずーっとありましたが・・・。

三日目くらいから食欲も戻ってきて、普通の食事が摂れるようになりました。

術後四日目以降のお話し~

それからは徐々に回復していき、術後10日目の8月20日に抜糸とホルモン注射を打ってきました。
抜糸は、全然痛くなかったのでホッと

子宮摘出手術をしてからのホルモン注射の間隔は、1カ月に一回程度で良いそうです。
いままで1カ月に2回打っていたのが、1回で済むのは時間的にも金銭的にも助かります。

お酒は10日後には飲んでも大丈夫と言われたのですが、
久しぶりに飲んだからなのか、術前よりお酒が弱くなってしまってました~・・・。
術後のアルコール摂取は、様子を見ながら飲んだほうが良いかもです。

筋トレは手術した日の1カ月後から開始して良いそうです。
性行為などは2カ月後からなら、しても問題ないとのことでした。

わたしのSRS体験記録はこんなとこでしょうか。
いま思うことは、びびりすぎてあまり歩かなかったり、動かなかったから、
回復が少し遅くなってしまったのかな、と思っています。

仕事し始めたら、途端にスタスタ歩いても問題ないほど回復しましたので。
傷口は、そんな簡単にパックリひらかない、と、思いましょう。
まじちょっとでも伸びなんかしたらひらくんじゃないかと、ビビり倒してましたから。

いまでも傷口らへんは、しこりみたいに固くなっていますが
この、しこりみたいな固さがなくなったときが本当の完治だよ、
とお医者さまに教えていただきました。

フローブクリニックさんは、とても親切で、ときにお茶目なLINEを送ってくれたり
でも、すごく気にかけてくれて、本当にこの病院でSRSが出来て良かったと思います。

丹羽先生「いつも何時に寝てるの?」

ワタシ「22時頃には布団に入ってます。」

丹羽先生「おじいちゃんみたいな生活やんw」

ワタシ「おじいちゃんですか!?w」

こんな会話も入院中にしてました。

本当にありがとうございました。

次回は、性別変更手続きなど、実際にやってみての手順や感想などを
ブログに書いていこうかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

またね。


コメント

タイトルとURLをコピーしました